1959年、日本初の電車用バーニア式抵抗制御装置を三菱電機が小田急2500形車用に、同年(1962年?)日立が近鉄に相次いで納入した。
それぞれ制御段数は、50ステップ以上の超多段制御となっており、コンパクトで滑らかな高加減速制御を行うことになった。
(東洋電機技報109号 2003-11)(鉄道車両と技術No.70 2001.5 P45)
生産技術
バーニア制御時代の幕開けは、実は、1958年国鉄の高性能電気機関車ED60に初めて導入された技術の電車版である。
時代背景
バーニア制御とは、抵抗段の粗いステップをスイッチ(後のカム軸接触器)で行い、細かいステップをバーニア専用のカム軸接触器で行うことにより、コンパクトでありながら高加減速化する電車を滑らかに走らせる性能要求に応えたもの。