2005年より営業運転を開始した321系ステンレス製ワイドボディ(前頭部のみ普通鋼製)で、側構体のレーザー溶接工法にて製作(近車)。随所に新機軸を盛り込んだコストダウンや工期短縮にも配慮され、部材別組立・後取り付けのユニット化や構体の全車共通設計化が図られている。(WEB)
生産技術
国鉄205系電車で実用化された外板のNCスポット溶接技術技術から、側ブロックにレーザー溶接を採用した工法を量産する鉄道車両に初めて適用した通勤形電車である。(近畿車輌のあゆみ 創業90周年記念)
時代背景
ステンレス車体の外観の見栄え向上(溶接後の歪みの影響を少なくするための新工法適用。)
記事
近畿車輛が一社独占で受注したJR西日本321系電車や川崎重工業製のJR東日本E721系電車で初めてレーザー溶接が側構体の一部に採り入れられている。この工法は一定の工作精度と設備を要するが、連続溶接による車体剛性の向上に加え、スポット溶接と比較して溶接後のひずみが目立ちにくいという大きなメリットがあり、その後徐々に適用例が増えている(WEB)