205系電車をはじめとする軽量ステンレス車の関連技術の公開が行われた1984年以降(運転開始は1985年)、この車体構造は私鉄や公営の地下鉄などへ急速に普及した。
軽量ステンレス工法で組み立てられた車両はひずみ防止のためのプレスリブ(ビード)を入れた「ビード外板」を用いている。
国鉄・JRのステンレス車両は、気動車を含めこのあと飛躍的に増大した。
なお、従前のコルゲート外板は端部のつぶし処理と部材同士の接合が難しく、自動洗車機による洗浄にも問題があり、また見た目にも良くないため、軽量ステンレス工法の公開後急速に廃れた。 (WEB)
生産技術
<ビード外板方式 軽量ステンレス車体 製造> (第三世代)
ステンレス板にビードを入れる加工を量産ラインで実施するには大形のロールプレス機が必要であり、これが可能な設備を備えるのは東急車輌・川重・日立などの一部の工場に限られていた。
また、ステンレス鋼は全面的にSUS301Lが用いられるようになり、部材によって強度区分の異なるものが使い分けられるようになっている。
(WEB)
時代背景
国鉄が無塗装で軽量化が可能なステンレス車両を検討し採用へ踏み切った。
記事
日本鉄道車輌工業会主催の「ステンレス鋼製車両製作技術委員会」で 軽量ステンレス化技術の検討を重ねた。メンバーは、旧国鉄、車輌製造業者7社、当工業会で構成され、材料、溶接、塑性加工、検査基準の各専門委員会で討議され、軽量ステンレス製造関連技術を発展させ業界に広める役割を果した。(「金属」Vol.70(2000),No.2)