押出性の良好な合金DIN AlMgSi0.7が欧州で開発され、わが国でこれを特に溶接性を改良したA6N01合金を開発した。1981年にこの合金をわが国で最初に適用した車両として山陽電鉄の3050系電車が完成し、中空形材の時代の幕開けとなった。以後のシングルスキンとダブルスキンのハイブリッド構造の時代の幕開けでもある。(「金属」Vol.70(2000),No.2)
生産技術
<日本初 アルミ中空押出し形材ハイブリッド構造車体 製造>
・接合:溶接
・材料:アルミ合金A6N01使用
大型薄肉中空押出形材(以下、中空形材)
・構造:アルミ中空形材とシングルスキンの組合わせ(ハイブリッド構造)
記事
1971年に9500t大型押出し用プレス機が、
1980年にAl-Mg-Si系合金A6N01が開発され、
大型で薄肉の中空押出し形材が開発された。
シングルスキン構造は軽量である反面、面の剛性を補強するために縦横の通し部材が必要で、部品点数・工数が多くコスト高になる難点が有った。この中空形材の開発により新たな道が大きく開けた。