10100系では連節中間車を2階建てとしていたが、30000系では4両編成の中間ボギー車を2階建てとした。
2階建ての中間車では、これまでの車端部側で入り口を車体中央とした。このため1階席は前後に分離した個室とし、2階席を車端部まで設け、先頭車側に2階席へ通ずる階段を設けた。
生産技術
中間車側構体では2層ラーメン構造となり、自主開発解析プログラムを用い強度検討を実施した。
台枠側はりを中央入り口下部から一階席側窓上を通し、1階席下部には所謂バスタブ構造とするなど、その後国鉄100系新幹線にも応用された構造を開発した。
下に1階席のない部は機器室とし、2回床を適宜従来台枠へ垂直部材を通じ支えることとした。
上記構造に伴う特殊組立て方法を開発した。
時代背景
近鉄伝統の2階建て特急車の新形式として計画された。